パソコン修理、データ復旧、周辺機器の処分など、パソコンに関する多種多様な悩みを解決する「パソコンドック24」を運営する、株式会社パソコンドック24。同社はGoogleビジネスプロフィール(以下、GBP)を通じて、全国80店舗以上の店舗情報の管理や店舗運営の状況把握などを行っている。
そして、同社は「ローカルミエルカ」を介してより効率的な情報発信や、本ツールならではの機能を活用しGBPを「集客手段」としても活用しているという。そんなパソコンドック24の、多店舗展開ならではのGBP運用と「ローカルミエルカ」活用のポイントについて、経営企画室 室長の林大輔氏に伺った。
店舗オペレーションの質の向上にGBPを活用
パソコン修理やデータ復旧など、パソコンにまつわる問題の解決を必要とする多くの人々に寄り添う存在として、全国85店舗(2025年6月時点)を構えるパソコンドック24。個人や情報システム部門がない中小企業、古いOSを採用したスタンドアローンの基幹システムを抱える企業など、同社を頼るユーザーの属性は多岐にわたる。
そんなパソコンドック24は、SEOとリスティング広告を組み合わせたデジタルマーケティング戦略で、長年集客を続けてきた。そのうち、リスティング広告はコロナ禍に差し掛かるタイミングで大きな転換点を迎える。アメリカにて、パソコンメーカー以外の第三者修理業者が悪徳な広告を出稿していることが問題視され、修理業者による広告出稿が受け付けられなくなったのだ。
一方、SEOでは「パソコン修理」を中心に、事業活動を支える主要キーワードで検索上位を獲得するなど、その歩みは好調を続ける。その根底には、創業から続く情報発信への堅実な姿勢があると林氏は語る。
「代表取締役の岡本 慎一郎が当社の公式サイトを立ち上げて以来、コンテンツの質と量にこだわった情報発信を続けてきました。地道にコツコツと続けてきたコンテンツ制作は、Googleのコアアップデートなどを経ても、なお多くの記事が上位表示されています」(林氏)。

GBPの集客への活用。信頼できるツールと専門家を模索
そうした集客施策の裏で、パソコンドック24はGBPにも力を入れていくようになる。その理由として、林氏はお客様が店舗を利用しやすくするための情報整備を挙げた。現在は本部主体で全店舗のGBPアカウントを管理して、情報の統一性を維持している。
「当時から現在に至るまで、地図アプリとして最も利用者が多いのはGoogleマップでした。私も公私を問わず、積極的にGoogleマップを活用しています。もしも気になるお店が営業中だということで足を運んだのに、休業中だったらガッカリしてしまいますよね。当社が同様の状況に陥り、お客様にご迷惑をおかけしないよう、しっかりとGoogleマップ上の情報を整備しなければと考えたのです」(林氏)。
低評価が目立つ、ネガティブなレビューが頻発しているといった条件に当てはまる店舗は、オペレーションに問題を抱えている可能性が高い。そうした低評価を本部が発見し、個別に指導したり現地調査したりすることで、店舗の運営体制の改善に乗り出している。このように、各店舗の運営状況を注視するツールとして、GBPが役立っているのだ。
店舗運営にまつわる課題を解決できるツールとして活用がスタートしたGBPだが、運用を進めるうちに、林氏は集客手段としての価値も感じ始めていったと話す。
「店舗情報の整備や口コミへの返信、ブログ投稿など情報発信を続けていくうちに、Googleマップをきっかけに来店いただくお客様も増えていきました。そうなると、やはりマップ上での表示順位が気になります。そこで、専門家の手を借りて本格的にGoogleマップを集客に活かそうと考えました」(林氏)。
GBP活用の目的が増えたことで、パソコンドック24は効率的に店舗情報を確認・更新できるツールを求めた結果、「ローカルミエルカ」が選択された。大きな選定理由としては、サポート体制にあったという。当時Faber CompanyにはGBPのプラチナプロダクトエキスパートが顧問としてついており、カスタマーサクセスとタッグを組んだローカルSEO支援にも大きな期待を寄せたという。
多店舗運営の労力を大幅に軽減してくれた「ブログ連携機能」
Faber Companyをパートナーに迎え、パソコンドック24のGBP活用はさらに加速していく。まずは、プロフェッショナルからのアドバイスを受けて、店舗情報の拡充に着手していった。
「店舗の基本情報はしっかりと対応していたつもりでした。しかし、Googleのアップデートに応じて追加できる情報が増えているのに、それを追加できていないことに気づかせてもらえました。トイレやバリアフリー環境、多言語対応、駐車場、利用可能な決済手段など。『ローカルミエルカ』は操作性が高く、各店舗の不足情報をすぐ追加することができました」(林氏)
こうした項目は、現状CSVファイルなどを用いて一括アップロードができない。「ローカルミエルカ」の管理画面上であれば、アカウントの切り替えがスムーズに行えるため、作業負担が大幅に軽減される。この機能は担当者からも非常に好評だ。

さらに、劇的に工数を削減できたのが「ブログ連携機能」だ。林氏も高く評価するこの機能は、パソコンドック24が長年抱えていた課題を一気に解決するものだったという。パソコンドック24では、各店舗が自分たちの修理事例をブログ記事としてアップしているが、これまではブログが更新されるたびに本部が手動でGBPの最新情報に投稿するという手間のかかる作業が発生していた。
しかし、ローカルミエルカのブログ連携機能を導入したことで、各店舗が修理事例を更新すると自動でGBPの最新情報に投稿されるようになり、運用は劇的に改善。「投稿にかかる本部の工数がほぼゼロになりました。まさに救世主のような存在で、今も助かっています」(林氏)。

9地点での順位変動をもとに集客戦略を模索
「ローカルミエルカ」導入の本来の目的であった集客については、本ツールの「順位計測機能」が大いに役立っているという。この機能は登録店舗を中心とした地図上に9か所のエリアが表示され、それぞれのエリアにおける店舗の掲載順位を確認できるというものだ。この機能が、パソコンドック24の集客戦略に貴重な示唆を与えていると林氏は語る。
「最近のGoogleマップは、非常に“ローカル”のウェイトが高くなっており、市境を越えると途端に掲載順位が下がるような仕様になっています。例えば兵庫県西宮市に店舗を構えるフレンテ西宮店の場合、隣接する伊丹市や芦屋市など、隣接する市では順位が落ち込む現象が見られます」(林氏)。
この機能を活用することで、店舗があるエリア中心部をチェックするだけでは見えてこない、より細かなエリアごとの検索順位の強弱を把握できるようになったという。その情報をもとに、掲載順位の低い地域を意識した施策も実施している。

「ローカルミエルカのマップ順位計測機能は、測定する距離を半径500m、1km、5kmといった形で柔軟に変更可能で、1週間ベースで掲載順位の推移を確認できます。都市部の密集地帯や都市近郊、地方など店舗の立地状況に応じて距離を変えることで、より正確に客観的な情報を取得可能です」(Faber Company橋本)。

現在では、問い合わせの減少などネガティブな変化が起きた場合、必ずマップの順位変動を確認していると林氏は説明する。そこでライバル店の動向や自店舗の施策効果を客観的に把握し、次の打ち手を考える上でのヒントを得ているという。
パソコンドック24にとって、「ローカルミエルカ」は多店舗管理を効率化し、GBP運用の質を高める上で欠かせないツールとなっている。その経験から、林氏は「ローカルミエルカ」を企業が活用するメリットを次のように語ってくれた。
「フランチャイズチェーンのように、本部が一括して情報を管理して、各店舗の状況を把握しながら戦略的にGBPを運用する場合、『ローカルミエルカ』は強力な武器になります。ツールも日々アップデートされ、現在はGBPに加えてYahoo!マップとの連携・管理も可能になりました。そちらの機能の活用による集客効果にも期待しています」(林氏)。
「今後も引き続き、機能拡張やよりよいツール活用の提案を通じて、パソコンドック24様のローカルSEOに貢献してまいります!」(橋本)。
